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駒亦賀緒作品の世界設定

第二世界
 便宜的に十六騎士の世界のことは第二世界と呼称します。
 第二世界は、(ウィル)の覚醒から始まりました。
 世界にはウィルしか存在せず、ウィルが世界そのものでした。
 ウィルは、世界の始まりを記録する為にアズグレミアードを創りました。そして世界に時が流れるようにしました。
 長い時間が過ぎ去っていきましたがウィルは、孤独でした。
 ウィルは、孤独を癒す為に新たな存在を創り出しました。
 その名はヴァゼルといいました。
 全知なるウィルは、無知なるヴァゼルに様々なことを教えました。
 ある時ヴァゼルは、ウィルの語った世界が見たいと言いました。
 ウィルは、ヴァゼルの為に世界を創るのに相応しい力を持った9人の下部を創りだしました。
 その下部たちの名は、レニアス、エルネス、ラィクレス、シーネルエス、メルェネス、リトゥネス、アーエルエス、ティルミネス、ディルネースといいました。
 レニアスは天を成し、エルネスは地を成しました。
 ラィクレス、シーネルエス、メルェネス、リトゥネス、アーエルエス、ティルミネスは、6つの方位を成しました。
 ディルネースは、世界を支える木を創りだしました。
 そして、9人の下部たちによって世界には様々な生命があふれるものとなりました。
 やがて、その世界はアェルアシャンクと呼ばれる種族が統括するようになりました。
 アェルアシャンクたちは、長い時間をかけて自らによく似た種族、ディーシャを創りだすことに成功しました。
 しかし、アェルアシャンクと比べてディーシャの寿命は短く、弱い種族でした。
 アェルアシャンクたちは、ディーシャと同じ世界に住むのは難しいと考えてディルネースに世界を2つに分けるように頼みました。
 ディルネースは、アェルアシャンクの願いを叶え、世界を天と地に分けました。
 アェルアシャンクは天に住み、ディーシャが地に住むことになりました。

 アェルアシャンクの中には、天に移り住んでからも新たな種族を創りだそうとする者がいました。
 地は、様々な種族の住処となり次第に混沌となっていきました。
 このままではディーシャが滅びてしまうと考えたアェルアシャンクは、ディルネースに何とかしてほしいと頼みました。
 ディルネースは、それぞれの種族が相応しい世界に住むようにしようと考えました。
 しかし、ディルネースが1人で成すにはあまりにも大変な事柄でした。
 それを見ていたウィルは、16人の下部を創り出し、世界を16に分けてそれぞれを管理するように命じました。
 後に、この16人の下部たちは十六騎士と呼ばれるようになりました。

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